君

縫いとめる

僕のすべてを

一目惚れと言う言葉の意味を初めて知った

この時

時間よ　止まれ

春呼ぶ鳥

囁けば　ほら

風の音

毀れれば　ほら

微笑が

君がすべてを　呼んでくる

君がすべてを　運んでくるんだ

彩

一瞬の一秒

眩しいだけで

なぜか泣けてくる

優しいだけで

ただ嬉しくなってくる

セツナ

待ち人来たる

視線を下に

私の足が見える
ちゃぁんと両足
しっかりと大地を踏みしめて

視線を上に

ちょっとだけ遠くなった空
涼しくなってゆく風
髪が揺れてる

ぽぉんっと足を叩いて
一歩だけ前へとジャンプ
笑顔で飛べたかな？

視線を前に

秋がやってきた
私の好きな
秋がやってきた

空と雲

どこかへと　往きたいな

どこへと　往こうか

君が指す　この向こう側

君が往く　その方向

風に吹かれ　気の向くままに

風に身をまかせ　流れるままに

静

雨の午後

カフェラテ

小さな絵画

僕はゆっくりと口をつける

静かな時間

贅沢な時

何の花？

コボレル

梅雨の季節は独特で
静かにけぶる風景の中

ふと

緑の森の中に
白の花を見つけると

静かに笑っている
自分がいる